毎年12月はシミのレーザー希望の方が一番多い月です。
やっぱり今年中にしみ、取りたい!とか、年末のお休みならテープを貼れるからやりたい!
などご希望が多くなるためです。
そして新年に経過を診るための診察に来ていただきます。
早速新年に多くの患者さんが診察に来ていただきました。
シミレーザーの診察の時、かならず言われるのが 「かさぶたになりませんでした・・・」
もちろんこれは新年の診察だけでなく、普段からご質問の多い件です。
シミのレーザーを行って数日後から「かさぶた」ができると説明されます。
ただしその「かさぶた」は多くの方が想像しているカサブタとは全く異なります。
通常カサブタというと、擦りむいた傷が治るときやじゅくじゅくした湿疹が乾いてきたとき
に少し厚みのある乾燥したカサブタを思い浮かべますね。
それらは浸出液が固まり上皮化(皮膚が治る)を助けるため皮膚を保護しているカサブタです。
医学用語では痂皮(かひ)と言います。
レーザー後照射した部分が濃茶色に変化することもやはり医学用語では痂皮と呼びます。
つまり「かさぶた」です。が、見た目は薄ーい茶色の皮であったり、細かい点状の色の変化だった
り、もしくは見た目はただ黒っぽくなっただけに見えるもので、決して厚みのあるようなカサブタ
はできません。
しかし見た目は違っても痂皮は下の皮膚がしっかりとするまでの保護の役割がありますので
、けがの時もレーザーの時も無理に取ったりせず自然に落ちるまで待つことが良いのです。
レーザー照射→カサブタ→カサブタとれる!→すぐきれいになる!は残念ながらかなりの
ラッキーパターン。普通は
レーザー照射→カサブタ→カサブタとれる。またはとれたかどうかはっきりしない→炎症後色素
沈着数か月→数か月後やっとしみが薄くなったと感じる。 です。
レーザーはシミ治療に大変有効ですが正しい理解のもとに受ける必要があります。
当院では事前の説明の際写真で一般的な経過をお見せしてなるべく理解しやすいよう、
ご説明に努めています。
また、治療後でも不安な時はご相談ください。