まつ毛貧毛症
「まつ毛貧毛症」とは、まつ毛が不足していたり、不十分な状態を指します。まつ毛が「少ない」、「短い」、「細い」と感じる方は、「まつ毛貧毛症」かもしれません。まつ毛の悩みは、医療機関で相談できます。
まつ毛貧毛症の原因
まつ毛ケアによるダメージ
マスカラ・ビューラー・まつ毛エクステ等でまつ毛に負担をかけている。クレンジング時にまつ毛をこするなど。
加齢
年齢を重ねるにつれ、長さ、太さ、濃さが年々減少していきます。
皮膚疾患
アトピー皮膚炎や乾燥などの疾患が原因でまつ毛が抜けてしまうことがあります。
薬の副作用
抗がん剤など、使用している薬の副作用でまつ毛が抜けてしまうことがあります。
治療方法
まつ毛育毛治療 (グラッシュビスタ®)Eyelash Hypotrichosis Treatment(外用薬)
「グラッシュビスタ®外用液剤 0.03%5mL」は、医療用医薬品として承認を受けた国内初・唯一の※睫毛貧毛症治療薬(まつ毛貧毛症治療薬)です。
※睫毛貧毛症(まつ毛貧毛症)の治療は保険適用外のため、患者様の同意のもとに行われる自由診療となります。
まつ毛の生え際に1日1回塗るだけで、太く、濃く、長いまつ毛へと導きます。
※市販のまつ毛美容液とは違い医薬品ですので、医師の診察が必要です。
主要成分であるビマトプロスト(Prostaglandin F2α誘導体)の作用によりまつ毛が不十分であったり、不足している患者さんのまつ毛の「長さ」、「太さ」、「濃さ」を改善することが臨床試験で認められています。
まつげクリニック動画
グラッシュビスタ®の効果は?
日本人での臨床試験において、特発性睫毛貧毛症及びがん化学療法による睫毛貧毛症の成人患者にこの薬を4ヵ月間使用した結果、それぞれの患者において、評価スケール(GEA-J)※で1段階以上の改善が77.3%(68/88例)、及び88.9%(16/18例)の割合で認められました。
※日本人用画像数値化ガイド付き総合的まつ毛評価スケール:標準写真を参考に、医師が患者の上まつ毛の全般的な印象を4段階(1「低い」、2「普通」、 3「高い」、4「著しく高い」)で評価する基準
効果が認められた代表例
※まつ毛貧毛症の治療は保険適用外のため、患者様の同意のもとに行われる自由診療となります。
使用方法
ご使用前に
グラッシュビスタ®は、メイク落としと洗顔を済ませて清潔な状態にしてから使用します。コンタクトレンズは外してください。再装着は本剤塗布15分以上経過後に行ってください。下まぶたに塗布したり、直接眼に点眼しないでください。
ブラシの準備
ブラシを容器から取り出します。ブラシの毛先には触らないようにしてください(必ず専用のブラシをお使いください)。ブラシを水平に持ち、ブラシの毛先部分にグラッシュビスタ®を1滴落とし、染み込ませます。
まつ毛の生え際へブラシで塗る
滴下後直ぐに、ブラシを使って、上まつ毛の生え際の部分を、目頭から目尻の方向へ丁寧に塗ります。下まつ毛には塗らないでください。塗る時には、液が目の中に入らないように、下まぶたにつかないように気をつけてください。塗布回数を増やしてもまつ毛の成長は促進されないので、1日1回を超えて塗布しないでください。
生え際以外についた液をふき取る
液が上まつ毛の生え際以外についた場合は、コットンやティッシュなどですぐに薬液をふき取るか、洗い流してください。
ブラシを捨てる
片方のまつ毛を塗り終えたら、その都度使用したブラシは捨てて、再使用しないでください。片方を塗り終えたら、新しいブラシを容器から取り出し、もう片方の上まつ毛にも、先ほどと同じようにグラッシュビスタ®を塗ります。
使い方の動画
グラッシュビスタ®外用液剤 0.03%5mL <専用ブラシ140本添付>
販売名 | グラッシュビスタ®外用液剤 0.03%5mL Glash Vista® cutaneous solution 0.03%5mL |
含有量 | 1mL中:0.3mg 5.0mL |
有効成分 | ビマトプロスト |
添加物 | ベンザルコニウム塩化物、塩化ナトリウム、リン酸一水素ナトリウム・七水和物、クエン酸水和物、塩酸、水酸化ナトリウム |
価格
※表示価格はすべて税込価格です。
グラッシュビスタ® | 22,000円 |
使用上の注意
- 次の人は、この薬を使用することはできません。
過去にグラッシュビスタ®に含まれる成分で過敏な反応を経験したことがある人 - 次の人は、慎重に使う必要があります。使い始める前に医師または薬剤師に伝えてください。
・水晶体の無い人、眼内レンズを挿入している人
・目の手術をした人 - この薬には併用を注意すべき薬があります。
他の薬を使用している場合や、新たに使用する場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。 - 妊婦または妊娠している可能性がある人は原則として使用を避けてください。
- 授乳中の婦人は使用を避けてください。
やむを得ず使用する場合には授乳を中止してください。(動物実験で母乳に移行することが報告されています) - 小児(15歳未満)に対する安全性は確立されていないので、なるべく使用を避けてください。
- 眼疾患または眼手術後で治療中の人は、必ず医師または薬剤師に相談してください。
- 他の医師を受診する場合や、薬局などで他の薬を購入する場合は、必ずこの薬を使用していることを医師または薬剤師に伝えてください。
- 高齢の人には、使用された経験が少ないため慎重に使う必要があります。
- 男性に使用された経験は限られています。
- メラニンの増加により黒目(虹彩)の色が濃くなることがあります。
投与を中止しても元にもどらないことがあります。また、片目のみ使用している場合には、左右の黒目の色に差が出てくる場合もあります。 - 塗布したときに液が、上まつ毛の生え際以外についた場合、メラニンの増加によりまぶたが黒ずんだりすることがあります。
ティッシュなど吸水性の素材ですぐにふき取るか、洗い流してください。 - この薬を使用している時に妊娠または妊娠した可能性のある人は使用を避けてください(動物実験で早産、流産や胎児死亡などが報告されています)。
副作用
- メラニンの増加によりまぶたが黒ずむことがあります。また、目の周りが多毛になったりすることもあります。これらは、塗布を中止すると元にもどる可能性があります。
- この薬を使用する場合には、これらの症状について、医師、薬剤師などから十分説明を受けてください。
また、まぶたの色調変化や、目の周りが多毛になることを防いだり、軽減したりするため、塗布後は目の周りについた薬をよくふき取るか、洗顔してください。 - まぶたのかゆみ、目がしみる、目のかゆみ、目の痛みなどの症状があらわれることがあります。このような自覚症状が持続する場合にはただちに受診してください。
- 特にご注意いただきたい重大な副作用と、主な自覚症状を記載しました。このような症状があらわれた場合には、ただちに医師または薬剤師に相談してください。
重大な副作用
重大な副作用 | 主な自覚症状 |
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虹彩色素過剰 (こうさいしきそかじょう) |
黒目(虹彩)の色が濃くなる <この副作用は日本人を対象とした臨床試験では報告されていない> |
眼瞼溝深化 (がんけんこうしんか) |
まぶたがくぼむ <この副作用は日本人を対象とした臨床試験では報告されていない> |
●その他、重大な副作用ではありませんが、眼瞼色素沈着(がんけんしきそちんちゃく)があらわれることがあります(眼の周りが黒ずむなどの症状があります)。
このような自覚症状が持続する場合にはただちに受診してください。